作業療法士の仕事内容
作業療法士は、心身に障害を持つ人びとが、日常生活や社会生活を再建できるように心身機能の回復を促し、身の回りのことを主体的に対処できるようにサポートします。
作業療法士は行う様々な作業療法により、患者の機能を回復させていきます。
具体的には、以下のような療法があります。
・身体機能の向上
関節の動きを滑らかにし、筋力を増大させ、感覚機能を改善させることで日常生活に必要な運動能力を高めます。
・高次脳機能の向上
時間や物の把握、周囲の状況認識、動作の手順など、日常生活に必要な能力を高めます。また、患者が知的障害者の場合は、リクリエーションなどを通じて、情緒面にも働きかけ、感情表現の発達を即したりします。
・生活技能の向上
食事、着替え、入浴、洗顔といった身辺動作や家事動作など
理学療法士国家試験 試験概要
1.試験日
・筆記試験 3月初旬
・口述試験及び実技試験 3月初旬
2.試験地
・筆記試験
北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、香川県、福岡県及び沖縄県
・口述試験及び実技試験
東京都
3.試験科目及び試験方法
・筆記試験
一般問題及び実地問題に区分して次の科目について行う。ただし、点字試験受験者に対しては、実地問題については行わない。
また、視覚障害者に対しては、弱視用試験又は点字試験による受験を認め、点字試験受験者に対しては、試験問題の読み上げの併用による受験を認める。
a 一般問題
解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学(リハビリテーション概論を含む。)、臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び理学療法
b 実地問題
運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び理学療法
・口述試験及び実技試験
点字試験受験者に対して、実地問題に代えて次の科目について行う。
運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び理学療法
4.理学療法士国家試験受験資格
理学療法士が行う運動療法と物理療法
理学療法士が行う治療には運動療法と物理療法の2つがあります。
・運動療法とは
関節の曲げ伸ばしにより関節の可動範囲を広げたり、バーにつかまって歩行訓練を行うといった体を動かすことで、筋力を増強し、運動の再学習を行う療法です。
具体的には次のようなことを行います。
・筋力強化訓練
重錘ベルト、ゴムバンド、ダンベル、徒手を用いて筋力を強くする訓練。
・関節可動域訓練
機械、徒手を用いて固くなった関節の動きを良くする訓練
・歩行訓練
平行棒、歩行器、松葉杖、T字杖を用いて歩く訓練
・基本動作訓練
マット、ベッドを用いて寝返り、起き上がり、立ち上がり、
車椅子への移乗の訓練
・物理療法とは
マッサージや電気、温熱、光線などを用いて痛みを和らげ